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浦和学院高等学校 NEW

スクールマスターZeusで働き方を改革!浦学維新が始まった!

  • 大規模校の複雑な仕組みに対応
  • 部活動の盛んな学校特有の公欠処理にも対応

スクールマスターを導入して成績入力期間の残業減が実現した

浦和学院高等学校(さいたま市・石原正規校長)は全校生徒数約2600人(平均24クラス/年)、教職員数約150人の大規模校だ。「21世紀型浦学教育」に取り組むなか、ICT活用が校務・授業両面で急速に進んでおり、データの利活用やペーパーレス化などの校務改善、授業改善などの「浦学維新」につながっているという。髙間薫副校長(教務・スポーツ担当)と教務部情報管理課の布施浩康課長に聞いた。

導入のきっかけは?

自作のシステムでは限界に

同校では、3類型9コースと多様なプログラムを展開しており、年5回の面談やアンケートにより、1人ひとりに合ったプログラムを提供している。県下でもトップクラスの現役進学率を誇っている。

この3類型9コースは、さらに文系・理系と分かれており、類型によってはコースを超えて習熟度別授業も展開している。

大規模校であるということ、1人の生徒が選択する科目が複雑であることなどから、従来の時間割ソフトや校務支援システムでは対応できないという課題があった。

これまではデータ管理室の教員が、同学のシステムを独自に構築しており、仕組みの拡張やWindowsのバージョンアップに合わせて改善してきたが、1人のノウハウでは年々、対応が難しくなっていた。

導入の決め手は?

大規模校の複雑な仕組みにも対応

この問題を解決するために2016年、「小会議」において、同校の多様な教育課程と大規模クラスに対応できる仕組みについて、検討を始めた。

「小会議」は同校独自の仕組みで、担当部署や学年を超えて誰でも大きな緊急課題を提案でき、それについて有志が集まって担当となり、検討するものだ。

いくつかの候補から導入に至ったのが、柔軟なカスタマイズで私学の導入実績が多い校務支援システム「スクールマスター」(ウェルダンシステム)だ。

導入の決め手は、同校の複雑な仕組みをシステム化し、さらに使い勝手の良い提案を受けたことなど。

できることから1つひとつ、と考え、まずは同校独自の科目に対応できるように、調査書のシステム化から開始。

現在の2年生から、学年末の成績処理と指導要録、調査書の3つが連携し、すべてシステム上で処理・印刷できるようになる。

これにより様々な校務においてペーパーレス化を始めとする効率化が進むなど、「浦学維新」が進んだ。

導入の効果は?


髙間薫副校長

システム化から教員の働き方改革へ

システム導入により、習熟度別クラスなどコースを超えたクラスの成績処理方法も単純化。入力するだけで成績処理が可能になった。

これまでは一週間程度必要であった成績処理期間が短縮され、3、4日程度で終わるようになった。定時で帰宅できる日も確実に増え、働き方改革につながっている。

また、これまでは科目名を1つ変更するだけでもシステム変更作業が煩雑で、担当者頼りであったが、現在はどの教員でもコース変更をできる。生徒に成績を聞かれた時にもすぐに印刷・対応できる体制になった。

生徒の過去の成績もすぐに一覧でき、個別指導の充実にもつながっている。

今後は、各教室において出欠確認を教員用タブレットPC上で行い、データ連携していく仕組みに拡張したい考えだ。

職員会議が効率化

ペーパーレス化も進んだ。全教職員が150人集まる職員会議では、各部署から書類が多数提出される。そのため、教員1人あたり100枚程度、計1万5000枚程度の印刷が会議のたびに必要であった。

これをPC上で閲覧できるようになり、印刷物制作の時間と印刷費のコスト減が可能になった。過去の文書も参照できるので、学校運営も効率化した。

公欠把握も効率化

同校では部活動も盛んだ。部活動は約40あり、参加率は約7割に上る。100人規模の部活動もあり、公欠する生徒も多く、特に4月と9月は大きな大会が複数の部活動で行われる。大会補助員や試合の抽選会では主将だけが公欠になるなどパターンも様々で、教員は日々それを手書きするなど、公欠処理に多くの労力を要していた。クラスが変わるたびに部活動リストを作成し直す手間もあった。

この部活動管理もスクールマスターを利用。大幅に事務処理の時間が削減した。

事前に大会予定を入れておくことで、その日の公欠対象者が自動で抽出され、クラスごとに印刷できる。これにより教科担任は、どの生徒が公欠扱いか否かがすぐにわかるようになった。年次進行でリストも更新され、リストを作成し直す手間も大幅に削減した。

どんな学校におすすめ?

効率化で時間を確保
様々な挑戦が加速した

布施課長は「20年以上活用しているシステムからの変更は、失敗ができない。大きな不安を持ちながらのスタートだったが、こんなにスムーズに移行できるとは思わなかった。すぐに電話サポートに対応してもらえる点が安心できた」と話す。


布施浩康課長

同校では2018年度からはデジタル教材やAI教材の活用、タブレット端末を使った授業動画や予習・プレゼンテーションなども開始しており、年次進行で全教室に無線環境も整備している。

髙間副校長は「校務支援システムが導入され、教員用タブレットも活用できるようになると、様々な仕組みを実現したくなる。効率化により、時間を確保することができてよかった。現在も、ポートフォリオなど様々な仕組みへの挑戦が同時進行で進んでいる。今後はこれらの仕組みを精査・統合していきたい。『スクールマスター』はその基盤となるもの。『うちの学校の仕組みが特殊でシステム化は難しい』と考えている学校にこそお勧めできる」と語った。

出典:教育家庭新聞 令和元年6月10日号
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